文献

J-GLOBAL ID：201202278531444111   整理番号：12A0478525

元素分析/同位体比質量分析計(EA/IRMS)を用いた炭素・窒素安定同位体比の測定方法とその応用

著者 (2件)： 佐藤里恵 (SIサイエンス) ,  鈴木彌生子 (日本認証サービス)
資料名： Researches in Organic Geochemistry  (Researches in Organic Geochemistry)
巻： 26  ページ： 21-29  発行年： 2010年12月24日 
JST資料番号： L8382A  ISSN： 1344-9915  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 文献レビュー  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： オンラインシステムによる有機物中の安定同位体分析の迅速化と簡便化は,地球化学や食品化学での研究に大幅な進歩をもたらした。バルク試料を用いた元素分析/同位体比質量分析計(EA/IRMS)による炭素,窒素安定同位体分析は広い分野で使用されている。EA/IRMS方法は従来のデュアルインレット法に比べ少ない試料量にて幅広い分野からの試料に対して分析が可能である。この分析法における安定性,正確度はピーク強度(試料量),メモリー効果,He希釈比率のようなフローシステムにともなう因子を強く反映する。本論文ではデュアルインレット法とEA/IRMSによる同位体分析について総説し,検量法と標準化手順を示す。EA/IRMS法を用いることによる食品の産地偽装にも対応できることを示す。本総説がEA/IRMAを用いた地球化学,生態学,食品化学などの幅広い分野における大量試料を処理するルーチン分析に役立つことを期待する。

シソーラス用語： *質量分析 ,  元素分析 ,  *炭素同位体 ,  *窒素同位体 ,  安定同位体 ,  記憶効果 ,  標準化 ,  ルーチン分析 ,  *牛肉 ,  標準片 ,  *地質試料 ,  産地偽装 ,  同位体比質量分析 ,  改変 ,  *食肉
準シソーラス用語： IRMS【質量分析】

分類 (4件)： 質量分析  (CC03013N) ,  食品の分析  (FJ01030U) ,  生肉の品質と処理  (FJ12032O) ,  同位体地質学  (DD01042T)

引用文献 (23件)：

• 1) BRAND W. A. Isotope ratio mass spectrometry : Precision from transient signals. Advance in Mass Spectrometry. Elsevier Science Publishers B. V.. (1998) vol.14, p.655-679.
• 2) BRENNA J. T. High-precision continuous-flow isotope ratio mass spectrometry. Mass Spectrum. Rev.. (1997) vol.16, p.227-258.
• 3) 力石嘉人. 炭素 窒素同位体比測定法. 環境中の腐食物質. (2008) p.167-173.
• 4) DENIRO M. J. Influence of diet on the distribution of nitrogen isotopes in animals. Geochim. Cosmochim. Acta. (1980) vol.45, p.341-351.
• 5) FRY B. Stable Isotope Ecology. Springer Science+Business Media. (2006)

タイトルに関連する用語 (8件)： 元素分析 ,  同位体比 ,  質量分析計 ,  IRMS ,  炭素 ,  窒素安定同位体比 ,  測定方法 ,  応用