抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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エルニーニョ・南方振動(ENSO)は,正位相から負位相の遷移は急速に進むのに対して負位相から正位相への遷移は多くのイベントで停滞することが知られている。本研究では,このENSOの遷移の非対称における,インド洋の海面水温偏差の役割を調査した。ENSOに対するインド洋のフィードバック効果の非対称性を調べるために,大気海洋結合モデルのインド洋を結合・非結合にしたパーフェクトモデル予報実験を行ったところ,正位相時には結合・非結合で予報精度に大きな差が現れたが,負位相時では大きな差は見られなかった。本実験の結果から,ENSOの非対称性の約半分がインド洋のフィードバック効果の非対称性に起因すると考えられる。(著者抄録)