抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
神奈川県の西部に位置する丹沢山地周辺では,多くの湧水や温泉,鉱泉地が分布している。本稿では,神奈川温泉地学研究所が実施してきたこれらの温泉・地下水に関する調査結果をもとに,丹沢山地周辺の高アルカリ地下水がどのように形成されているかについて解説した。ここに見られる平均気温よりもやや高い水温で高アルカリの地下水は,高標高地帯でかん養された地下水が循環する過程で地下深部の石英閃緑岩体から熱伝導により供給される熱エネルギーを獲得しているとみられている。高アルカリの原因については,この地域に広く分布するCa沸石の溶解によるものではなく,Ca沸石が形成される過程で地下水のpHが上昇したものと考えられる。