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J-GLOBAL ID：201202279444945275   整理番号：12A1290905

レアメタル,レアアース関連トピックス コバルトフリーの大電気容量の有機分子スピン二次電池の開発-量子化学的設計とリチウムイオン電池に課せられた課題-

著者 (1件)： 工位武治 (大阪市大 大学院理学研究科)
資料名： 月刊Material Stage  (マテリアルステージ)
巻： 12  号： 5  ページ： 47-52  発行年： 2012年08月10日 
JST資料番号： L5969A  ISSN： 1346-3926  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 文献レビュー  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： リチウムイオン電池の正極活物質にレアメタルを用いない次世代二次電池の開発を目指し,電気容量が既存のリチウムイオン電池の1.3~2倍のテーラーメード型有機分子スピン二次電池を実現した。開発にあたっては,「縮重フロンティア分子軌道」をもつ有機分子の設計理論と有機合成化学手法が重要な役割を果している。さらに,充放電サイクル特性は,新しい化学結合である「多中心結合」に起因することを解明した。1)高性能リチウムイオン電池の優位性と課題,2)有機物質を電極活物質に用いたこれまでの二次電池,3)電池性能を飛躍的に向上させる基本分子設計とは?,4)縮重フロンティア分子軌道の導入と分子スピン電池の概念,5)trioxotriangulene(TOT)を用いた高容量スピン電池。

シソーラス用語： *リチウムイオン電池 ,  二次電池 ,  *電極材料 ,  アノード ,  省資源 ,  レアメタル ,  *有機化合物 ,  フロンティア軌道 ,  分子軌道 ,  重縮合 ,  化学合成 ,  有機化学 ,  分子設計 ,  化学結合 ,  充放電サイクル ,  電池容量 ,  スピン ,  量子化学
準シソーラス用語： 蓄電池 ,  有機合成化学

分類 (1件)： 二次電池  (YB04030K)

引用文献 (15件)：

• 1) Y. Morita, S. Nishida, T. Murata, M. Moriguchi, A. Ueda, M. Satoh, K. Arifuku, K. Sato, T. Takui, Nature Mater. 10, 947 (2011)
• 2)電池の総生産(経済産業省機械統計),社団法人電池工業会:http://www.baj.or jp/statistics/O 1.html
• 3) a) D. Maclnnes, Jr., M. A. Druy, P. J. Nigrey, D. P. Nairns, A. G. MacDiarmid, A. J. Heeger, j. Chem. Soc., Chem. Commun. 317 (1981).b) P. Novak, K. Mailer, K. S. V. Santhanam, O. Haas, Chem. Rev. 97, 207 (1997)
• 4) a) M. Liu, S. J. Visco, L. C. De Longhe, J. Electrochem. Soc. 138, 1891. b) M. Liu, S. J. Visco, L. C. De Longhe, J. Electrochem. Soc. 138, 1896
• 5)日刊工業新聞,2001年11月16日付.b)中原謙太郎,岩佐繁之,佐藤正春他,第42回電池討論会,1A21,122(2001)

タイトルに関連する用語 (11件)： レアメタル ,  レアアース ,  コバルト ,  電気容量 ,  有機分子 ,  スピン ,  二次電池 ,  開発 ,  量子化学 ,  設計 ,  リチウムイオン電池