抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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上海のフランス租界に位置する,1930年代に建てられた3階建て洋館のリノベーションで,庭を含む1階部分と2階の約半分をスパとして再生した。2階の残り半分と3階にはそれぞれ異なる家族が住んでいて,玄関,階段室,庭等は商業施設であるこのスパと共有され,住居・商業といった用途やこの家のさまざまな使用者の動線が混在する状態である。現場はその居住者が入れ替わるごとに足され,張り巡らされてきたむき出しのままの電線や,庭に勝手に建てられた違法建築を整理することから始まった。隣地との境界壁に沿ってつくられてきた既存違法建築を建て替えることが,結果として現代建築では避けられない隣地からのセットバックという条件を免れることになり,中央に芝生の庭を内包する居心地のよい空間をつくり出した。また古い環境の中に新しいものをつくるのに,ブロック積みの曲線を描く壁を用いた。