抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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デシカント調湿システムは,空調部門でも,顕熱・潜熱分離型の潜熱処理用に注目されている。然し,ハニカムロータ方式では,発熱除去が難しいとされている。筆者らは,直交流型熱交換器の一方の流路内壁に吸着材を塗布した等温系デシカントユニットに着目して問題解決を図った。本研究では,等温条件下における水蒸気の総括物質移動係数の定量的把握を目的として,吸着材として粒径7μm以下のシリカゲルを使用し,円筒内壁に一定厚で塗布して空気流速,吸着材塗布厚み,入り口空気の相対湿度を主パラメータとして実験と解析を行った。解析用の吸着速度式は,平衡と実際の吸着量の差を駆動力とするモデルを採用した。実験は,吸着部の管長700mm,内径7.5mmの銅製円管に,一定湿度の空気を所定流速で流した。解析は,総括物質移動係数は比例係数とする等複数個の仮定のもとで行った。結果として「数値解析と実験結果が良好に一致し,水蒸気の総括物質移動係数の推算の妥当性が確認でき,空気流速が増加すると増大したこと」等を示した。