抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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Katerina環状半深成複合岩体が~9Maを超える時間で形成されたことをSHRIMP U-Pb年代測定が明らかにした。最初に形成された岩体はアルカリ-過アルカリ花崗岩質岩であり,側壁と屋根状の覆いを形成し,それぞれ602±8Maに貫入した。それらに続いて直ぐに599±3MaにIsbaiyaカルクアルカリ質石英モンゾナイトと,596±3Maに主要なKaterina深成岩が貫入した。深成岩はAタイプのメタアルミナス含蛍石花崗岩から成り,残存の始生代(~3.2Ga)ジルコンを含んでいる。Katerinaマグマ活動サイクルは,593±2Maにリングの内部にもう一つの過アルカリ質岩体が貫入したことに伴って終了した;この岩体はGebel Musa(Sinai山)の頂上を形成している。844±4MaのMoneiga石英閃緑岩や622±3MaのRutig火山岩類のようなより古い岩石を環状貫入岩が包み込んでいる。これらに挟在する礫岩は,735±6Ma及び748±11Maの年代を持った花崗岩の巨礫を含んでいる。これらの年代を持った火成岩の露頭はシナイ半島では現在のところ知られておらず,恐らく,ジルコンに残された痕跡で明らかにされたように,その後の~590-625Maの花崗岩および火山岩にリサイクルされてしまったと考えられる。Katerinaマグマサイクル(~9Ma)のような短時間でのカルクアルカリ花崗岩マグマとアルカリ花崗岩マグマの交互の発生は,どのようなメカニズムが同時代のカルクアルカリマグマとアルカリマグマの生成をコントロールしているかを考える上での問題を残している。同一のSrおよびNb同位体組成はマントル溶融と初生の地殻の作り直しを区別することが出来ないように,マグマの起源について制約する条件が乏しい。その上,Katerinaマグマサイクルに存在する過アルカリマグマのシナイ半島の他の地域との関連での異時性は,マグマ上の中心が空間的および時間的に移動し,地殻の中でのアルカリ交代作用の過程に関連していることを示唆している。Copyright 2012 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.