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J-GLOBAL ID：201202281415238556   整理番号：12A0228128

フリーアドレス小規模オフィスにおける利用実態と利用者評価に関する事例的考察

著者 (3件)： 石垣文 (広島大 大学院工学研究科) ,  佐野友紀 (早稲田大 人間科学学術院) ,  早田あゆみ (ジャワハルラール・ネルー大学院大 社会科学)
資料名： 日本オフィス学会誌  (Journal of Japan Society for Office Studies)
巻： 3  号： 2  ページ： 77-82  発行年： 2011年10月31日 
JST資料番号： L8347A  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 利用者が作業や行為に似合わせて自由に場所を(席)を選択できるフリーアドレス・オフィスは省スペース化,設備コストの削減,一人当りの面積拡大などの効果が期待されてきたが,その背景には働き方の多様化,組織の流動化,オフィス機器の可動化,生産性向上などの複層的な要求がある。本稿では勤務者32名中の19名にフリーアドレス制を導入している小規模オフィスを対象に執務空間の利用区分に対する想定と実態および勤務者の意識などを座席選定の傾向などについて調査・分析を行なった。その主な結果は以下のとおり。1)利用者は落ち着ける環境とコミュニケーションという矛盾した要素を望んでいる。2)座席の選択では業務内容が考慮されるが,同じ席を利用する傾向も見られる。3)利用頻度の低いエリアは家具の形状や配置に問題があると推定できる。4)小規模オフィスでは目的に捕われない空間の利用が有効である。

シソーラス用語： *事務所建築 ,  *小規模 ,  *利用 ,  利用調査 ,  *自由度
準シソーラス用語： *小規模オフィス ,  *空間利用 ,  利用者状況調査

分類 (2件)： 商業建築,事務所建築  (RB05030K) ,  職務管理  (KA04020I)

引用文献 (13件)：

• 1) 山田哲弥ほか2名:フリーアドレス・レイアウトにおける領域操作の効果,日本建築学会計画系論文集No.486,pp.69-78,1996
• 2) 恒川和久:ゆく言葉→フリーアドレスくる言葉←ノンテリトリアル(〈連載〉ゆく言葉/くる言葉一22),建築雑誌vol.122No.1567,pp.42, 2007.10
• 3) 稲水伸行:ノンテリトリアル・オフィス研究の現状と課題,赤門マネジメント・レビュー7巻8号,pp.557-586,2008.07
• 4) Thomas J. Allen, Gunter Henn: The Organization and Architecture of Innovation: Managing the Flow of Technology, Butterworth-Heinemann,2006(知的創造の現場、ダイャモンド社2008)
• 5) 嶋村仁志ほか2名:研究執務スペースにおけるフリーアドレスのユーザー評価に関する研究,日本建築学会計画系論文集,No.483,pp.159-168, 1996

タイトルに関連する用語 (5件)： アドレス ,  小規模 ,  オフィス ,  利用者 ,  評価