抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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花崗岩フラクチャー型貯留層においては,フラクチャーが油ガスの貯留および流動の場として寄与しており一般的に連続的多孔質媒体である堆積層からなる貯留層と比較して,貯留層性状の空間的分布や流体流動の予測が困難であると考えられる。近年,水平坑井掘削技術の向上により坑井の成功確率は向上しているが,開発井においては水圧入に伴う急激な水つきによる生産量の低下が報告されている。一般にこのようなフラクチャー型貯留層では,互いに平行な二枚の平板によってフラクチャーをモデル化した平行平板を空間的に分布させるDFNモデルにより地質モデルを作成した後にそれらを油層シミュレーションにおけるグリッドの浸透率にアップスケールする手法がとられている。今後は坑井にて観察される急激な水付き現象の解明と水圧入後の残留油の存在状況の把握,効率的な水圧入手法の指針を得ることを目的として,実フラクチャーの幾何学形状を模擬した複雑な表面形状を有するフラクチャー模型を作成し油水二相流動試験を行うことで,単一フラクチャー面内の油水二相流動挙動の可視化観察を行う方針である。なおこの研究はベトナム国営石油会社との共同研究として行われている。