抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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微細構造プロファイラとドップラー流向流速計(ADCP)を用いて弱く成層した状況と強く成層した状況での乱流,成層,そして平均流の観測を有明海中央部での4回の海洋観測時に行った。乱流運動エネルギー(TKE),ε,の消失率の継続測定を行った。これらには,海底境界層(BBL)での4分の一日周期の変動を持つ海底摩擦による乱流が見られ,それは海洋中の鉛直混合の最も活動的なソースの一つであった。BBLの厚みは安定した成層によって強く制約を受けていた。著者らはBBLの高さとOzmidovスケールの関係について調べた。我々は成層が保持されている摩擦のBBL内部での鉛直構造を表現する速度と乱流の特徴的なスケールに体系付けた議論を提示する。無視できない観測された壁法則に由来する鉛直シアーの逸脱は成層による乱流スケールの修正を示している。運動の方程式の鉛直積算を用いて速度データから計算されたシアーストレスは高さに対してほぼ線形に減少している事がわかった。TKE生成率Pはシアーストレスから推算され,これは消失率と高い相互関係を示した。BBL内でのTKEバランスへの浮力の寄与はフラックスリチャードソン数R
rの単位として,R
r=0.12と数量化された。(翻訳著者抄録)