抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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文部科学省の産学官連携推進委員会がまとめた「イノベーション・エコシステム」を実現するために,地域あるいは地域の大学レベルでどのような戦略がデザインしうるのかについて,ヘンリー・エツコウィッツが提唱するトリプルヘリックス論を中心に参照しながら,地域イノベーションの創出に向けて議論した。まず,日本の地域イノベーション政策の現状について述べた上で,エコシステムに関する先行研究について述べた。最初にクラスター論の限界を整理し,エコシステムがクラスター論に比べて,どのような論点を提供したのかを示した。次いで,「産学官連携」が望ましいとだけ訴えるのではなく,そこに近づくための方策を明示しているトリプルヘリックス論を説明し,トリプルヘリックス空間(知識空間,コンセンサス空間,イノベーション空間)を,誰がどうデザインすべきか議論した。