抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本研究は,人口増加に伴い札幌市内部でどのような人口の分布変化が生じたのかを,人口密度と人口増加率より明らかにした。分析に用いる単位地区は札幌市によって設定されている統計区及び準統計区とした。1960年から2005年までの5年ごとの年平均人口増加率の比較によると,高度成長期の1960年代は市街地の外延的拡大が,あまり進んでいなかった。1970年代以降,地下鉄の開通と延伸に伴う人口増加が見られた。1990年代には,札幌市における人口のドーナツ化が1990年代中頃まで続いた。1995~2000年には,都心周辺で人口が減少から増加へと転じる統計区が現れ始めた。2000~2005年には,都心及び都心周辺の人口密度が,多くの統計区で増加に転じた。2005年には都心周辺の統計区で人口密度が1960~70年代の水準まで回復している統計区が散見された。札幌市においても近年,人口が都心への再集中をはじめていることが明らかとなった。