抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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市販の切削シミュレーションソフトウエアを用いて,ボールエンドミルによるNi基超耐熱合金インコネル718の高速切削加工を解析した。既報ではソフトウエアの標準条件で解析を行い,切削シミュレーションの基本的な解析特性について検証した。本報では,実際に切削実験を行っている市販ボールエンドミル工具を対象として切削シミュレーションを行い,その結果について検討した。併せて,実験において切削速度の増加に対して切削抵抗が低下する切削条件を解析し,実験と同じ現象が発現するか検証した。それぞれの検討結果をまとめると,ボールエンドミル工具によるインコネル718の切削については,切削速度の増加に伴って工具刃先の温度分布が高温になるとともに,熱の拡散時間が短くなるため高温領域が狭まってゆくことを確認した。また,切削速度の増加に対する切削抵抗減少については,わずかな切削抵抗減少は認められたものの,実験と同じ現象を完全に再現するまでには至らなかった。(著者抄録)