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J-GLOBAL ID:201202282242831961   整理番号:12A1502979

田中実の科学教育目的論の到達点

著者 (1件):
資料名:
巻: 62  号:ページ: 67-74  発行年: 2012年09月30日 
JST資料番号: F0109A  ISSN: 0389-3057  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 解説  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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田中実は1960~70年代にかけて科学教育目的論を展開し,現代でも多くの人に参考とされているが恣意的な引用が多く,その到達点が確認・共有されていないことが原因と考えられる。本論文では,田中の科学教育目的論が模索の途上の見解であり,検討すべき課題を残していたことを指摘した。実際に田中は1961年に自身が示した科学教育の目的「労働能力の知的基礎」「政治的判断の基礎知識」「科学的世界観の基礎」「判断・行動の基本的形式」を見通し・判断の誤りとしてだけでなく,科学教育の目的の検討を疎かにすることになった点で反省していた。また,1961年当時の目的の論じ方は「自然科学と技術の爆発的発達による生産方法と生活様式の変革期」であった現代社会の特徴を踏まえたものであり,それに反省・批判を加えて「技術進歩は労働の質を知的方向に変化させる」という予測を肯定する新しい論理への模索を始めた。すなわち,目的を論じるには人間にとっての科学や技術,労働の意味を問う必要があり,現実の「疎外された労働」を直視して科学を人間らしさの不可欠な構成要素と位置づけた。その一方で「疎外」を克服する見通しが得られず,技術の捉え方に弱点があったと考えられることを指摘した。
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分類 (1件):
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科学技術教育 
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