抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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衛星サービスが,よりポピュラーとなるにつれ,現在使用されている帯域で入手できる周波数スペクトルが満席となりつつある。このことによって,より高い周波数帯で,新しい「不動産」(土地)を開発し,運用に必要な技術を促進させる必要が生じている。技術的な挑戦は続いているが,衛星会社では27~40GHz(ITU)のKa帯(米国では26.5-40GHz)システムへの投資が始まっている。衛星通信における1970年代のC帯からKu帯への移動状況,Ka帯の地上装置を含めた技術的制約,コスト等について述べた。ESA OlympusによるKa帯のパイオニア的技術実証後20年以上も普及し無かったのは,新しい周波数帯に移動することは,宇宙での新しいハードウェアを設計し,品質認定することが必要で,供給者および購入者にとって製造量が少なければコストがかかるためである。しかし降雨減衰のような制約があるにも係わらず,それを上回るのはスペクトルの輻輳である。宇宙の不動産は,たとえ,それが周波数空間の仮想資源とはいえ,その開発は容易ではない。DTHテレビジョン,自動車衛星ラジオ,実時間遠隔医療,無人機運用,衛星航法など予測が難しい応用が,投資と研究の見返りとなる。