文献

J-GLOBAL ID：201202282605405439   整理番号：12A0248586

Bi₂Sr₂CaCu₂O_8+δにおける自己発熱抑制下での短パルス固有トンネル分光

Short-Pulse Intrinsic Tunneling Spectroscopy in Bi₂Sr₂CaCu₂O_8+δ under Suppressed Self Heating

著者 (5件)： SUZUKI Minoru (Kyoto Univ., Kyoto, JPN) ,  TAKEMURA Ryota (Kyoto Univ., Kyoto, JPN) ,  HAMADA Kenji (Kyoto Univ., Kyoto, JPN) ,  OHMAKI Masayuki (Kyoto Univ., Kyoto, JPN) ,  WATANABE Takao (Hirosaki Univ., Aomori, JPN)
資料名： Japanese Journal of Applied Physics  (Japanese Journal of Applied Physics)
巻： 51  号： 1,Issue 1  ページ： 010112.1-010112.9  発行年： 2012年01月25日 
JST資料番号： G0520B  ISSN： 0021-4922  CODEN： JJAPB6  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： イギリス (GBR)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 非常に小さくて薄い四角の幅が5μm以下の6nmメサを用いて作成されたわずかにアンダードープされたBi₂Sr₂CaCu₂O_8+δ(Bi2212)の結晶構造中に自然に構築された固有ジョセフソン接合を用いて,時間スケール300nsの短パルストンネル分光を行った。結果は,79meVにおける明白な超伝導ピークおよび125MeVの非常に高いエネルギー位置におけるブロード擬ギャップにより特徴づけられ,これらのピークは両者のエネルギー構造の離散的性質を示している。小さなメサにおける自己発熱による温度上昇を各々の構成物質の温度依存熱伝導率および熱容量に基づき数値計算した。本実験では温度上昇は2K以下であることが見出されており,これは得られたトンネルスペクトルがBi2212の本物の超伝導特性を表していることを確認するものである。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *Josephson接合 ,  メサ構造 ,  トンネル分光法 ,  超伝導 ,  擬ギャップ ,  昇温 ,  加熱 ,  *カルシウム化合物 ,  *ストロンチウム化合物 ,  *ビスマス化合物 ,  酸化物 ,  *銅化合物 ,  高温超伝導体
準シソーラス用語： *Bi2212 ,  *固有Josephson接合 ,  自己加熱

分類 (1件)： Josephson接合・素子  (BM04043E)

引用文献 (55件)：

• 1) R. Kleiner, F. Seinmeyer, G. Kunkel, and P. Muller: Phys. Rev. Lett. 68 (1992) 2394.
• 2) R. Kleiner and P. Miiller: Phys. Rev. B 49 (1994) 1327.
• 3) R. Kleiner, P. Milner, H. Kohlstedt, N. F. Pedersen, and S. Sakai: Phys. Rev. B 50 (1994) 3942.
• 4) R. Kleiner: Phys. Rev. B 50 (1994) 6919.
• 5) G. Oya, N. Aoyama, A. Irie, S. Kishida, and H. Tokutaka: Jpn. J. Appl. Phys. 31 (1992) L829.

タイトルに関連する用語 (4件)： 自己発熱 ,  パルス ,  固有 ,  トンネル分光