抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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イヌツゲ(Ilex crenata)の葉脈網の形成過程を観察し,チューリングモデルを用いてシミュレートした。イヌツゲの成葉と幼葉をアルカリで透明化し,全載標本を観察した。成葉の2次脈と3次脈に囲まれた部分(以下,エリア)を観察した結果,葉脈網は樹枝状に形成され,総延長距離と分岐点の総数はエリア面積と比例していた。エリアの外形が同じでも,エリア内の走行パターンは異なっていた。一方,幼葉ではエリア内の葉脈網は樹枝状で,葉脈の分岐点の総数は生長とともに増加した。チューリングモデルを用いたシミュレートの結果,葉脈形成に側方抑制が働くと,葉脈が前進的に樹枝状に分岐することがわかった。