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J-GLOBAL ID:201202282657304681   整理番号:12A0747315

リノール酸は蛋白質キナーゼCとシクロオキシゲナーゼ-2依存性メカニズムを介して単球走化性とヒト大動脈内皮細胞への接着を向上させる

Linoleic acid increases monocyte chemotaxis and adhesion to human aortic endothelial cells through protein kinase C- and cyclooxygenase-2-dependent mechanisms
著者 (7件):
資料名:
巻: 23  号:ページ: 685-690  発行年: 2012年06月 
JST資料番号: E0597B  ISSN: 0955-2863  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: アメリカ合衆国 (USA)  言語: 英語 (EN)
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多価不飽和n-6系リノール酸の単球-内皮細胞相互作用に対する効果について,特に血小板/内皮細胞接着分子(PECAM)-1の発現と蛋白質キナーゼC(PKC)およびシクロオキシゲナーゼ-2(COX-2)の役割に重点を置いて検討した。多価不飽和脂肪酸の豊富な食餌は高血糖での動脈硬化症を進行させると考えられるので,本研究はヒト大動脈内皮細胞(HAEC)を用いて通常濃度と高濃度のグルコースの両培地で行った。HAECは,脂肪酸(0.2mM)を3日間添加する前に,3日間通常濃度(5mM)または高濃度(25mM)のD-グルコースでインキュベートした。リノール酸は腫瘍壊死因子(TNF)-α非依存的にPECAM-1の発現を強め,一価不飽和n-9系オレイン酸と比較してTNF-α誘導性HAECへの単球の接着を有意に増加させた。慢性的なグルコース処理(25mM,6日)によるTNF-αまたは脂肪酸誘導性の単球の結合に変化はなかった。単球の結合の増加は,E-セレクチンおよび血管細胞接着分子(VCAM)-1の発現の有意な増加を伴い,インターロイキン(IL)-8中和抗体およびPKCとCOX阻害剤により抑止されるかもしれない。PKC-δの阻害は,実験条件に関係なくVCAM-1発現を減少させ,同時に単球の結合を有意に減少させた。通常のグルコース濃度で培養したHAECをリノール酸処理して得た培地はTHP-1の走化性を著しく増加させた。これらの結果,IL-8の中和およびCOX-2の阻害により接着分子の発現が変化することなく単球結合を減少させたことから,単球の走化性とそれに続く結合のリノール酸誘発性の変化は,接着分子の発現の変化によって介されるばかりでなく,IL-8,単球走化性タンパク-1または,PGE2のようなプロスタグランジン(PG)などの分泌因子によるものであるかもしれないことが示唆された。Copyright 2012 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (2件):
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循環系の基礎医学  ,  食用油脂,マーガリン 

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