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J-GLOBAL ID：201202282856653954   整理番号：12A0669433

膜に埋め込まれているプロトン輸送性ピロホスファターゼの結晶構造

Crystal structure of a membrane-embedded H+-translocating pyrophosphatase

著者 (10件)： LIN Shih-Ming (National Tsing Hua Univ., Hsinchu, TWN) ,  HUANG Yun-Tzu (National Tsing Hua Univ., Hsinchu, TWN) ,  CHIU Chen-Liang (National Tsing Hua Univ., Hsinchu, TWN) ,  LIU Mu-Hsuan (National Tsing Hua Univ., Hsinchu, TWN) ,  TUNG Jung-Yu (National Tsing Hua Univ., Hsinchu, TWN) ,  LIU Tseng-Huang (National Tsing Hua Univ., Hsinchu, TWN) ,  PAN Rong-Long (National Tsing Hua Univ., Hsinchu, TWN) ,  SUN Yuh-Ju (National Tsing Hua Univ., Hsinchu, TWN) ,  TSAI Jia-Yin (Academia Sinica, Taipei, TWN) ,  HSIAO Chwan-Deng (Academia Sinica, Taipei, TWN)
資料名： Nature (London)  (Nature (London))
巻： 484  号： 7394  ページ： 399-403  発行年： 2012年04月19日 
JST資料番号： D0193B  ISSN： 0028-0836  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： イギリス (GBR)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： プロトン輸送性ピロホスファターゼ(H⁺-PPアーゼ)は,ピロリン酸(PP_i)の加水分解によって細胞内の膜を挟んだプロトン勾配を確立するプロトン能動輸送体である。H⁺-PPアーゼは,植物の液胞膜や一部の原生動物や原核生物の細胞膜では主にホモ二量体として存在している。その三次元構造や,H⁺-PPアーゼの酵素反応やプロトン輸送反応の基盤となる機構の詳細ははっきりしていない。今回我々は,ヤエナリ(Vigna radiata)のH⁺-PPアーゼ(VrH⁺-PPアーゼ)について,加水分解できない基質類似体のイミド2リン酸(IDP)と複合体を形成した状態の2.35Å分解能の結晶構造を報告する。VrH⁺-PPアーゼの個々のサブユニットは16本の膜貫通ヘリックスから形成される膜内在ドメインからなる。IDPは各サブユニットの細胞質側領域に結合していて,多数の荷電残基と5個のMg²⁺イオンにより捕捉されている。これまで知られていなかったプロトン輸送経路は,中心部の6本の膜貫通ヘリックスにより形成されている。プロトンの汲み上げはPP_i加水分解により開始され,次いでH⁺はArg242,Asp294,Lys742とGlu301からなる経路を通って液胞内腔へと輸送される。我々は,プロトン汲み上げとH⁺-PPアーゼによるPP_i加水分解との共役機構についての作業モデルを提案する。Copyright Nature Publishing Group 2012

シソーラス用語： *ピロホスファターゼ ,  結晶構造 ,  三次構造 ,  X線回折 ,  リョクトウ ,  膜貫通タンパク質 ,  イオン輸送 ,  細胞内輸送 ,  液胞膜 ,  サブユニット ,  生体内イオン輸送
準シソーラス用語： Vigna radiata ,  *VrH⁺-PPアーゼ ,  プロトン輸送

分類 (2件)： 分子構造  (EB03020Y) ,  細胞膜の輸送  (EF04020R)

タイトルに関連する用語 (3件)： プロトン輸送 ,  ピロホスファターゼ ,  結晶構造