抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
エストロン(E1),17β-エストラジオール(E2),エストリオール(E3),エキリン(EQ)及び17α-エストラジオール(17α)などのエストロゲンホルモン類がヒトや動物から放出され,環境や都市下水処理場で検出されている。天然ホルモン分子の構造や電子的性質は,密度汎関数理論の計算により研究されており,その性質や化学的挙動の予測に利用されている。本研究では定量的な構造性質相関(QSPR)手法を,天然エストロゲンホルモンの分子的性質とエストロゲン性を相関付けるのに利用した。得られた関係は,ホルモン類のエストロゲン活性を解釈するのにフロンティア分子軌道エネルギー理論が重要なことを明らかにしたが,これは過去の研究結果と整合している。さらに,得られた分子的記述子(molecular descriptors)もオゾンやヒドロキシルラジカルのような化学的酸化剤でホルモン類を分解する時の分解性の決定や分解経路を正当化するのに役立った。いずれの型の相互作用も軌道制御反応に属した。Fukui関数により決定されるエストロゲンホルモン分子の活性サイトは,オゾンやヒドロキシルラジカルによる芳香環の攻撃の開始反応パターンを支持した。分子の反応箇所は以後の反応中間体でマップ化され,文献上の実験データと比較した。Copyright 2012 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.