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J-GLOBAL ID：201202283519914793   整理番号：12A1676278

電子状態理論の初歩 III

著者 (1件)： 志賀基之 (日本原子力研究開発機構 システム計算科セ)
資料名： アンサンブル  (分子シミュレーション学会誌)
巻： 14  号： 4  ページ： 178-181  発行年： 2012年10月31日 
JST資料番号： L8101A  ISSN： 1884-6750  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本稿では,シリーズIIIとして,分子シミュレーションとの接点を考慮しつつ,Hartree-Fock(HF)法(電子状態理論の基礎を成す)を,変分原理,行列要素,HF法にまとめ,再考した。電子間相互作用を含む全ハミルトニアンのSchroedinger方程式を解き,有意な近似解を得るためのSlater行列式を構成する電子軌道決定を述べた。試行関数ΦをSlater行列式とし,構成電子軌道を変分原理で決定する。先ず,Slater行列式による全ハミルトニアン期待値の計算が要るので,電子状態計算でしばしば用いる演算子をSlater行列式で両側から挟んだ行列要素公式を準備した,行列要素を一電子積分で表した。HF方程式を導き,解法を述べた。

シソーラス用語： *Hartree-Fock法 ,  *電子状態 ,  シミュレーション ,  *変分原理 ,  e-e相互作用 ,  ハミルトニアン ,  Schroedinger方程式 ,  解 ,  Slater行列式 ,  期待値 ,  演算子
準シソーラス用語： 分子シミュレーション ,  *行列要素 ,  電子間相互作用 ,  近似解

分類 (2件)： 分子の電子構造  (BH05010Q) ,  電子構造一般  (BM02010K)

引用文献 (1件)：

• [1] A. Szabo and N. S. Ostlund, Modern Quantum Chem-istry: Introduction to Advanced Electronic StructureTheory, Macmillan(1982);新しい量子化学:電子構造の理論入門(上・下)大野公男,阪井健男,望月祐志翻訳,東京大学出版会,(1987).

タイトルに関連する用語 (1件)： 電子状態理論