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J-GLOBAL ID:201202283742921980   整理番号:12A1144172

環太平洋生命文明圏

The Pan Pacific life civilization
著者 (7件):
資料名:
巻: 51  号:ページ: 285-294  発行年: 2012年08月01日 
JST資料番号: G0071A  ISSN: 0418-2642  CODEN: DAYKA  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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環太平洋生命文明圏の存在を指摘する。今まで古代文明とみなされてきた文明は,メソポタミア文明やエジプト文明,インダス文明,黄河文明である。それらは,パンを食べ,ミルクを飲んで肉を食べるヒツジやヤギの乳用家畜を飼う文明であった。ところが,環太平洋にはこうしたヒツジやヤギを飼わない文明が存在した。それが長江文明であり,マヤ文明やアンデス文明である。長江文明の人々は米とタンパク質に魚を食べた。マヤ文明やアンデス文明の人々は,イモやトウモロコシを食べ,タンパク質は魚と野生動物,それにリャマやアルパカの肉から摂取したが,ミルクを利用することはなかった。ヒツジやヤギの乳用家畜を飼わなかった環太平洋生命文明圏では,ヒツジやヤギの食害がなく,生態系に対するインパクトが小さく,森と水の循環系を維持し,自然を崇拝し,生命にする畏敬の念をもつ生命文明を発展させることができた。(著者抄録)
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分類 (2件):
分類
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第四紀  ,  人類学 
引用文献 (28件):
  • 青山和夫. 古代マヤ 石器の都市文明. 2005
  • 青山和夫. 古代メソアメリカ文明マヤ・テオティワカン・アステカ. 2007
  • FLENLEY, J. Environmental variability and human adaptation in the Pacific rim and the sustainability of the islands. Quaternary International. 2008, 184, 1-3
  • 速水融. 近世濃尾地方の人口・経済・社会. 1992
  • ハンチントンE. 気候と文明. 1938
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