抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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臨床試験は,温熱療法がガン治療を改善することを証明している。温熱治療中の温度変化を測定するために,以前の研究は,超音波の後方散乱エネルギー(CBE)の変化に基づいた温度画像化法を開発してきた。温度に伴うCBEは第一に後方散乱係数の温度依存性に起因し,後方散乱係数は主として超音波周波数に依存する。本研究は,温度の関数としてのCBに対する周波数の効果を研究した。温度調節水タンクにおいて37から45°Cまでの一様加熱を伴うファントム実験を行ない,CBE画像化に対して5,10および15MHzの中心周波数をもつ超音波変換器を用いて生の後方散乱信号を取得した。アルゴリズムを単純化するために温度増大に起因するエコーシフトの補償は行なわなかった。運動補償のない条件において,結果は,温度上昇とともにSBEの絶対値(ACBE)が増大することを示した。超音波周波数が5から16MHzまで増大するとき,37と45°Cの間の変換器の焦点でACDEの動的範囲が5.6から10dBまで増大した。これは,温度変化を示すときのCBEの感度が超音波周波数とともに増大しうることを証明している。しかしながら,変換器の遠隔場からCBEデータを取得するときは,同じ温度範囲にわたるACBEの動的範囲は5.5から6.2dBまで増えたにすぎない。これは,変換器のビーム回折がCBEの周波数依存性を低減しうることを示し,敏感な温度検出のためにCBE画像化が高周波変換器を採用するときにはビーム回折効果を考慮しなくてはならないことを示唆している。(翻訳著者抄録)