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J-GLOBAL ID：201202284107781990   整理番号：12A0712453

質量分析における繰り返し構造の視覚的な解析手法

Visual Analytics of Repeating Structures Using Mass Spectrometry

著者 (4件)： 向坂真一 (電気通信大学大学院情報システム学研究科情報メディアシステム学専攻) ,  向坂真一 (日本電子株式会社MS事業ユニット) ,  寺本華奈江 (日本電子株式会社開発部) ,  小池英樹 (電気通信大学大学院情報システム学研究科情報メディアシステム学専攻)
資料名： Journal of the Mass Spectrometry Society of Japan  (Journal of the Mass Spectrometry Society of Japan)
巻： 60  号： 2  ページ： 27-32 (J-STAGE)  発行年： 2012年 
JST資料番号： G0046A  ISSN： 1340-8097  CODEN： JMSJEY  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： マトリックス支援レーザ脱離イオン化質量分析法は生体関連物質のみならず,合成高分子などの分析にも使用され,その場合,得られる質量スペクトルはm/z軸上に等間隔ピークを有する。こうした質量分析データの処理に視覚化システムが利用されているが,本研究では,合成高分子や脂質などを含む試料の質量スペクトルで観測される等間隔ピークを解析する目的で,それを可能にする視覚化システムmzRepeatを開発し,ポリエチレングリコール及びヒト結核菌由来のミコール酸を解析することによって,その有効性を確認した。その結果,このmzRepeatは繰り返し構造の数だけが異なる分子種を示すことができ,複数の分子種が混在する試料を高分解能質量分析計で測定したときの質量スペクトルの解析に有効なことが分かった。繰り返し構造を有する物質の質量分析法による解析には,末端基などの修飾の確認,繰り返し数の確認,強度分布の確認など,複数の情報を総合的に判断する必要があるが,そのことに対してここに開発した視覚化システムは効果的であるとともに,その他,種々の分野にも適用できるものとみられる。

シソーラス用語： *質量スペクトル ,  *MALDI-MS ,  *可視化 ,  *計算機利用システム ,  高分子 ,  脂質 ,  ポリエチレンオキシド ,  ミコール酸 ,  結核菌 ,  化学種 ,  反復配列 ,  データ解析 ,  計算機プログラム ,  三次元ディスプレイ ,  末端基 ,  化学修飾 ,  ヌクレオチド配列
準シソーラス用語： mzRepeat ,  ヒト結核菌 ,  ポリエチレングリコール ,  *マトリックス支援レーザ脱離イオン化質量スペクトル ,  マトリックス支援レーザ脱離イオン化質量分析 ,  繰返し配列 ,  高分解能質量分析 ,  三次元表示 ,  *視覚化

分類 (2件)： 質量スペクトル(分子)  (BH06100V) ,  計算機利用技術一般  (JE01000C)

引用文献 (18件)：

• 1) 石田康行,J. Mass Spectrom. Soc. Jpn., 51, 108 (2003).
• 2) P. M. Peacock and C. N. McEwen, Anal. Chem., 76, 3417 (2004).
• 3) C. E. Barry, R. E. Lee, K. Mdluli, A. E. Sampson, B. G. Schroeder, R. A. Slayden, and Y. Yuan, Prog. Lipid Res., 37, 143 (1998).
• 4) F. Laval, M.-A. Lanéelle, C. Déon, B. Monsarrat, and M. Daffé, Anal. Chem., 73, 4537 (2001).
• 5) S. Sauer and M. Kliem, Nat. Rev. Microbiol., 8, 74 (2010).

タイトルに関連する用語 (3件)： 質量分析 ,  視覚 ,  解析手法