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J-GLOBAL ID:201202284193515962   整理番号:12A0593162

Anterior Gradient-3:異種移植モデルにおけるシスプラチン抵抗性を媒介する卵巣癌のための新規バイオマーカー

Anterior Gradient-3: A novel biomarker for ovarian cancer that mediates cisplatin resistance in xenograft models
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巻: 378  号: 1-2  ページ: 20-32  発行年: 2012年04月30日 
JST資料番号: E0816B  ISSN: 0022-1759  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: オランダ (NLD)  言語: 英語 (EN)
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Anterior Gradient(AGR)遺伝子のAGR2およびAGR3は蛋白質ジスルフィドイソメラーゼファミリーの一種であり,蛋白質折畳みと成熟を制御する可能性のあるチオレドキシン折畳み(CxxSモチーフ)中心を有する。四肢再生,癌細胞転移,発癌促進性のエストロゲンシグナル伝達およびp53制御の分野における多くのプロテオミクスおよびトランスクリプトミクス選別はこれらのシグナル伝達経路の新規構成因子としてAGR2を同定した。不思議にも,AGR2およびAGR3遺伝子は染色体7p21.1-3上に近接している事実があるにも関わらず,AGR3蛋白質はAGR2蛋白質と共にOMIC選別において稀に同定されるだけであった。それ故,正常および疾患状態にけるAGR3の発現に関する情報はほとんどない。AGR3蛋白質がヒトの癌発達においてポジティブまたはネガティブの役割を果たすことができたのかを明確にするために用いることができる新規臨床モデルを同定するためのAGR3蛋白質について3種のモノクローナル抗体パネルを作製した。AGR3に特異的である1のモノクローナル抗体は,pep-scanおよびファージペプチドライブラリー選別の両方を用いて決定可能な直線状のエピトープに結合した。このモノクローナル抗体を用い,内因性のAGR3蛋白質発現が4種のヒト卵巣癌サブタイプ:漿液性,類内膜性,明細胞性および粘液性腫瘍中の細胞質に存在することが示された。粘液性のヒト卵巣癌は最も高い数のAGR3陽性細胞を産生した。AGR3発現は粘液性のヒト卵巣癌においてのみAGR2発現と共役していたがAGR3とAGR2発現はその他3種の卵巣癌においては共役していなかった。卵巣癌におけるAGR3の発現はエストロゲン受容体発現に非依存的であり,乳癌におけるAGR3のエストロゲン受容体依存的発現とは異なっている。同系の癌細胞モデルはAGR3の過剰発現を作り出し,AGR3はマウス異種移植におけるシスプラチン抵抗性を媒介することが証明された。これらのデータは,AGR3がホルモン(エストロゲン受容体α)非依存的なメカニズムにより過剰発現し,ヒトの癌におけるDNAを損傷する作用因子に対する抵抗性を媒介しうる新規な蛋白質折畳みに関与する経路を同定することを示す。(翻訳著者抄録)
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分類 (3件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
生物学的機能  ,  生体防御と免疫系研究法  ,  腫ようの化学・生化学・病理学 

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