抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
観測開始以来のアメダスの風データを用いて,日本各地の強風出現状況を解析した。各測点で上位1/100以上を強風と定義して,全国規模の強風出現状況を特に周辺地形の影響に留意して解析した。そのほかに,強風日に関する事例解析や台風の移動に伴う強風の解析も実施した。主な結果は次のとおりである。1)強風と弱風は同じ日の離れた場所で別々に発生する。強風群は台風のような大スケールの要因があるときに出現する。2)風向と周辺地形との関係が強風要因のひとつであり,台風の位置と地形との関係で離れた場所で同時に強風が発生する。3)山脈風下ではおろしと呼ばれる強風が発生する。4)半島の向きが気流を遮るようなときには強風が現れる。5)弱風帯は大規模な山岳地の風下域で発生するが,弱風の前後の時間には強風があり,弱風域に接して強風域が存在する形となる。台風のようなエネルギーの大きな大気状態のときにはかなり離れた地点で強風が発生するので,今後は広範囲の局地現象を解析する必要性がある。