抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
溶存態有機物(DOM)は土質動力学に関係する土壌有機物(SOM)の小さい関連プールであり,不安定耐性SOM画分にまたがる仲介プールを含む。SOMの可溶化(DOMの生成)は一般的には微生物的及び物理化学的介在プロセスの両方に起因するが,これらのプロセスがDOM生成を支配する規模は大いに議論されている。本研究は,微生物及び物理化学的過程からDOM生成の重要性を証明するために殺菌及び非殺菌条件下で
13C-ライグラス残さ又はその抽出液を別々に用いた一連の実験を実行した。母材は異なるが特性が類似する土壌を用いて,DOM生成に及ぼす鉱物学の影響を試験した。DOM生成源の役割を検証するために,1つの土壌セットは
13C-ライグラス-DOMで抽出し,そして他の土壌では,
13C-ライグラス残さを土壌中に実験開始に取込んで,土壌を0.01 mol L
-1 CaCl
2 溶液で抽出した。両処理の抽出事象は90日期間にわたって12日周期で行った。残さ修正から浸出した溶解有機炭素及び窒素(DOC及びDON)量は一貫して非殺菌より殺菌土壌で3倍以上あって経時で減少した。DOC及びDON濃度及びCO
2生成の変化にもかかわらず,
13C-ライグラス残さ由来DOC生成は,実験中大抵は一定であり,大部分が生来SOMを起源とするDOMであった。
13C残さDOM処理で,連続浸出事象の後,そして無菌状態に関係なく,i) 生来SOMは全浸出DOMの最低10%を一貫して供給し,ii) 生来SOMのDOM寄与は対照土壌より
13C-残残さ-DOM修正土壌で2-2.9倍大きかった。このことは新鮮DOM投入があったときにDOM生成の脱着及び交換反応の役割を示唆した。生態SOMのDOMに対する寄与は結果的に芳香族性及び腐植化指標を増やした。本研究結果は,物理化学的過程は主にDOM生成を支配することを示唆する。しかし,微生物活動はDOM代謝によって間接的にSOM可溶化に影響を及ぼす。Copyright 2012 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.