抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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近年,電力の発電・送配電システムにおいて,安定した電力供給は不可欠なものである。アーク遮断後の絶縁体再発弧および熱的再発弧を防止することは重要である。再発弧の要因は,主として過渡回復電圧および残留電流であると考えられている。過渡回復電圧の現象は,アーク遮断の理解のために説明されなければならない。絶縁体再発弧および熱的再発弧は,電気伝導度,電流零点における過渡回復電圧および残留電流に依存する。この状態を記述する因子は,アーク遮断の前の状態,すなわち電流減少である。電流減少とともにアークを解析するとき,アーク遮断(成功)とアーク再発弧(失敗)の因子を得ることができる。それ故,アークコンダクタンス,アーク温度分布,およびアークコラムの電圧が,電流の減少とともに説明されねばならない。本論文では,電流減少に伴うアークのコンダクタンスおよび温度分布の時間変化を,棒と板モデルの場合の電磁流体シミュレーションを用いて計算する。結果として,アークコンダクタンスは,電流の減少とともに減少する。電流が減少するとき,アノード近傍のコンダクタンスg
4.0mmは大きく減少する。電流の減少とともに電流が小さくなると,g
1.0mm,g
2.5mm,およびg
4.0mmの間のコンダクタンスの相違は小さくなる。この理由は,アークの釣り鐘形状,とくに電流の増加とともにアノード近傍の底部が,その形を失うことである。よって,低電流において低いアーク流速のために,アークはアノード近傍で径方向に膨張することができない。(翻訳著者抄録)