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J-GLOBAL ID：201202284495795700   整理番号：12A0942480

ウキミクリとホソバウキミクリ(ミクリ科ミクリ属)の生育形態と生活史-北海道雨竜沼湿原を事例として-

著者 (1件)： 佐々木純一
資料名： 水草研究会誌  (Bulletin of Water Plant Society, Japan)
号： 97  ページ： 4-18  発行年： 2012年05月31日 
JST資料番号： L2453A  ISSN： 1348-4761  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 北海道雨竜沼湿原で,ミクリ科ミクリ属のウキミクリ(Sparganium gramineum)とホソバウキミクリ(S.angustifolium)を1997年から15年間観察し,両種の生育形態と生活史について検証した。ウキミクリが出現する池塘は水深が100cm以上,面積が450m²以上で,縁から深くなり,池底形状が安定した円形池塘などであった。ウキミクリは大型池塘で単独出現するか,共存種とすみわけ分布が成立した池塘で安定した生育状況となり,水深が50cm以下の浅い小池塘には出現しなかった。一方,ホソバウキミクリは,水深70cm以下と浅く,共存種が存在しない面積25m²以下の小池塘で単独優占する傾向を示した。ホソバウキミクリは単独開花後に衰退消滅し,数年後に発芽開花するというように生育変動が大きかった。

シソーラス用語： *ミクリ科 ,  発生生態 ,  生息場所 ,  生息環境 ,  ライフサイクル ,  北海道 ,  湿地 ,  池 ,  *水生植物 ,  水深 ,  面積 ,  すみわけ ,  生息分布 ,  生物学 ,  植物成長 ,  生殖
準シソーラス用語： Sparganium angustifolium ,  Sparganium gramineum ,  *ウキミクリ ,  *ホソバウキミクリ ,  湿原 ,  生物季節

分類 (1件)： 植物生態学  (EE02000E)

引用文献 (21件)：

• 平川一臣,2002,雨竜沼湿原の成立に関する地形・地質的検討.辻井達一・橘ピサ子(編)財団
• 人前田一歩園財団創立20周年記念論文集北海道の湿原pp.163-169.財団法人前田一歩園財団,阿寒.
• 石居天平,2006.ミクリ(広義)の分類と生態一環境修復・保全生態の基礎情報として-.水草研究会誌85:1-11.
• 伊藤至,1991.新潟県の水草(1)ミクリ科.長岡市立科学博物館研究報告26:25-34.
• 伊藤浩司・梅沢彰,1973.雨竜沼湿原の植物社会.北海道高地湿原の研究(11).日生態会誌23:1-21.

タイトルに関連する用語 (6件)： ミクリ科 ,  クリ属 ,  生育 ,  形態 ,  生活史 ,  北海道