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J-GLOBAL ID:201202284495928557   整理番号:12A0268462

ICF-CYを用いた学校と保護者と専門家をつなぐ気がかりな児童のための協働型支援システム

IEP (Individualized Educational Program) Co-operation between Optimal Support of Students with Special Needs
著者 (5件):
資料名:
巻: 132  号:ページ: 325-331 (J-STAGE)  発行年: 2012年 
JST資料番号: S0810A  ISSN: 0385-4221  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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近年.教育現場では,通常学級のうち1割近くの児童生徒が,AD/HD(注意欠陥/多動性障害),アスペルガー障害や高機能自閉症,LD(学習障害)などの発達障害を抱えており,学習面や生活面において,各児童の特性に応じた特別な教育・支援が必要とされている。このような児童に対しては,周囲の大人が気づき,理解することと,保護者と教師が密な連携をとることが重要であるが,多忙な現代社会においては,保護者と教師が毎日密に連携をとることは困難である。また,継続した支援が必要であるが,就学前から小学校,中学校,高校へと履歴を引き継いでいくことも困難である。これに対し,本研究では,気がかりな児童生徒に対して,特性の理解・診断に直結可能なチェックリストを作成し,学校・家庭・専門機関が密に連携し「気づき」から支援へ,知識創造から活用へ繋げる,特別支援教育情報インフラシステムを開発した。そのデータベース記述では,統一性の高い基準を用い,時系列で分析できることを重視してICF-CYを採用した。ICFは,WHOの生活機能と障害に関する国際分類であり,ICF-CYはその児童版である。ICF-CYを使うことで,気がかり児童に対して,その振る舞いの状態を記述することができ,支援を必要とする児童に関して担任や保護者のみがもつ(暗黙知に近いため記述が困難な)抽象的な知識に対しても,それを(形式知に近い)具現化した知識として記述することが可能になる。また,日々のチェックという時間的にも密な定点観測データを用いることで前方視野的な検証が可能になる。この結果,統一的で標準的な言語として児童の状態の時系列把握か可能となり,児童の状態を知識として蓄積し,それらの状態を時系列で把握したり,後に環境要因や類型化や分析を可能したりすることが可能となった。さらに,複数人や複数箇所での利用が統一化され知識共有が可能となった。本システムを,使用した教師からは。チェックだけで送信できるという簡易さと。日々の成長が履歴で分かること,家で褒めるきっかけができることに良い感想を得た。また保護者からは,即時的に支援ができること,学校と同じ方向を向いた支援ができること,スモールステップで子供の成長が分かることが良いという意見を得た。2年間を試験運用期間として短期研究を続け,その後,長期運用をスタートさせる予定である。
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引用文献 (17件):
  • (1) I. Hertz-Picciotto and L. Delwiche: “The rise in autism and the role of age at diagnosis”, Epidemiology, Vol. 20, No. 1, pp. 84-90 (2009-1)
  • (2) N. Nassar, G. Dixon, J. Bourke, C. Bower, E. Glasson, N. de Klerk, and H. Leonard: “Autism spectrum disorders in young children: effect of changes in diagnostic practices”, International Journal of Epidemiology, Vol. 38, Iss. 5, pp. 1245-1254 (2009-9)
  • (3) G. Polanczyk, MS. de Lima, BL. Horta, J. Biederman, and LA. Rohde: “The worldwide prevalence of ADHD: a systematic review and metaregression analysis”, The American Journal of Psychiatry, Vol. 164, No. 6, pp. 942-948 (2007-6)
  • (4) M. Altarac and E. Saroha: “Lifetime Prevalence of Learning Disability Among US Children”, PEDIATRICS, Vol. 119 Supplement, pp. S77-S83 (2007-2)
  • (5) G. D. Tsiotra, A. D. Flouris, Y. Koutedakis, B. E. Faught, A. M. Nevill, A. M. Lane, and N. Skenteris: “A Comparison of Developmental Coordination Disorder Prevalence Rates in Canadian and Greek Children”, Journal of Adolescent Health, Vo. 39, No. 1, pp. 125-127 (2006-7)
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