抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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技術者が開発業務で作成する開発文書(実開発文書)を用いて,ソフトウェア開発技術者の文書作成能力を高めるための教育事例を紹介した。実開発文書を用いた文書教育の枠組みは,1)実開発文書の精査,2)品質特性に則した教育目的の設定,3)実開発文書をもとにした演習課題の設定,4)教育の実施,の4階段からなる。文書診断法(藤田ほか,2010)を用いて,備えるべき品質特性(表記の適切性,論理性,合目的性)の観点から実開発文書を精査し,問題点を指摘する。文書診断の結果を用いて教育目的と演習課題を設定する。用いた実開発文書を作成した技術者が属する組織の技術者を対象に教育を実施する。これらの枠組みの各段階について解説した。実開発文書を用いた文書教育の事例について,教育の概要,実開発文書の精査,「表記の適切性」,「論理性」,「合目的性」の能力を高める教育と演習課題,教育の実施内容を紹介した。受講者に関する行動の観察とアンケート結果からは,設定した教育目的に合致した反応が得られた。