抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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一般的に鉱山廃棄物の評価に用いられる酸塩基計算(ABA)は,全硫黄測定からの潜酸性の計算に部分的に依存している。しかし,有機硫黄,硫酸塩態硫黄,硫黄化合物が硫黄含有量の大部分を占めるような場合には潜酸性は過大評価される。クロム還元性硫黄(CRS)法は堆積物および酸性硫酸塩土壌中の還元性無機硫黄形態を評価するために広く適用されているが,鉱山廃棄物のABA評価では用いられていない。本論文では,鉱山廃棄物中に一般的に見られる硫黄形態を測定するためのCRS法の適用を報告する。CRSおよび全硫黄を用いて多数の個別の硫黄含有物質および実際の廃棄物を分析し,潜酸性の推定値を酸生成試験およびカラム浸出試験で測定した実際の酸性度と比較した。個々の物質に対するCRS分析の結果は,一連の硫化物中の硫黄をよく評価していた。CRS法を用いた場合には,風化廃棄岩中に典型的に見られるジャロサイトおよび緑礬を含む多くの硫酸塩類,あるいは石炭廃棄物によくみられるジベンゾチオフェン特有の有機硫黄化合物中の硫黄は測定されなかった。多くの石炭廃棄物サンプルのABA値の比較では,実際の酸性度による全硫黄分析よりもCRS分析で予測された酸性度の方がはるかによく一致していた。PAF(potentially acid forming)からNAF(non-acid forming)で試験したほとんどのサンプルの再分類にも導き出した。塩基性金属硫化物廃棄物に対する同様の比較では,NAG試験で測定した酸性度と比較して,一般的に全硫黄による潜酸性では過大評価になり,CRSでは過小評価になったが,全体として再分類にはならなかった。調べた全ての事例で,CRSおよびジャロサイトの硫黄双方で算出した酸性度を含む潜酸性を最もよく評価した。Copyright 2012 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.