文献

J-GLOBAL ID：201202285059291078   整理番号：12A0460624

粒子分散強化鋼における粒子形状と粒子サイズ分布を考慮した粒子数密度の評価

Estimation of Number Density of Particles Considering Their Morphology and Size-distribution in Particle Dispersion Strengthening Steels

著者 (4件)： 田中裕二 (JFEスチール(株)スチール研究所) ,  山田克美 (JFEスチール(株)スチール研究所) ,  船川義正 (JFEスチール(株)スチール研究所) ,  佐藤馨 (JFEスチール(株)スチール研究所)
資料名： 鉄と鋼
巻： 98  号： 3  ページ： 84-88 (J-STAGE)  発行年： 2012年 
JST資料番号： F0332A  ISSN： 0021-1575  CODEN： TEHAA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 粒子分散強化における強化量を定量的に求めるには,粒子の数密度を正しく知ることが重要であり,その数密度の正しい評価には粒子のサイズ分布と粒子形状を同時に考慮する必要がある。本稿ではTEM顕微鏡観察による数密度測定方法により鋼中の析出粒子の形状とサイズ分布を調べ,粒子体積の形状依存性をモデル化した。このモデルを基に数密度評価に及ぼす粒子サイズ分布の影響を検討した。実験としては,TiとMoを原子比1:1で含み,それらの複合炭化物が析出した粒子分散強化鋼の板厚3mmの圧延材の水冷処理後の析出粒子をTEM観察した。観察された析出物形状に着目し,板状析出物の辺の長さに対する厚さの依存性をモデル化して,析出物の数密度,サイズ,サイズばらつきの関連性を整理した。平均粒子サイズから数の密度を得る可能性,また,粒子を厚さ一定の小平板と想定すれば,サイズばらつきは無視できうることを明らかにした。

シソーラス用語： *分散強化合金 ,  *分散粒子 ,  *析出物 ,  分布 ,  *数密度 ,  分散【variance】 ,  炭化物
準シソーラス用語： サイズ分布 ,  ばらつき

分類 (1件)： 組織的硬化現象  (WB01020C)

引用文献 (15件)：

• 1) E.Orowan: Discussion in The Symposium on Internal Stresses in Metals and Allloys, Inst. Metals, London, (1948), 451.
• 2) T.Gladman: The Physical Metallurgy of Microalloyed Steels, The Institute of Materials, London, (1997), 52.
• 3) Y.Funakawa, T.Shiozaki, K.Tomita, T.Yamamoto and E.Maeda: ISIJ Int., 44, (2004), 1945.
• 4) K.Oka, S.Ohnuki, S.Yamashita, N.Akasaka, S.Ohtsuka and H.Tanigawa: Mater. Trans., 48 (2007), 2563.
• 5) K.Kaneko, R.Nagayama, K.Inoke, E.Noguchi and Z.Horita: Sci. Technol. Adv. Mater., 7 (2006), 726.

タイトルに関連する用語 (6件)： 粒子分散 ,  強化 ,  粒子形状 ,  粒子サイズ分布 ,  数密度 ,  評価