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J-GLOBAL ID：201202285075239469   整理番号：12A0728189

キヌレニン類:主要精神障害の観点から

Kynurenines: from the perspective of major psychiatric disorders

著者 (1件)： MYINT Aye M. (Ludwig-Maximilian Univ., Munich, DEU)
資料名： FEBS Journal  (FEBS Journal)
巻： 279  号： 8  ページ： 1375-1385  発行年： 2012年04月 
JST資料番号： B0206B  ISSN： 1742-464X  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 文献レビュー  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 精神障害の病態生理に,キヌレニン(KNY)経路のトリプトファン代謝と免疫系の関係が強調されている。トリプトファン代謝は通常肝臓で行われるが,炎症,感染などにより肝臓以外で代謝が生じ,その結果KNYが増加し,キノリン酸(QUIN)が多く生成される。QUINはN-メチル-D-アスパラギン酸(NMDA)受容体アゴニストであり,脳内で興奮毒性を示す。大うつ病患者において炎症性サイトカインが増加するが,単極性,双極性気分障害患者において,QUIN増加が示され,統合失調症患者の脳においてもキヌレン酸が増加するなど,代謝のアンバランスが示された。インターフェロンα治療でも精神神経性の副作用が生じる。血中の変化と,脳脊髄液と特定の脳領域などの中枢の変化との関係が示された。代謝経路を操作する酵素阻害剤が開発されている。またキヌレニン経路は早期発見や薬物療法の選択やモニタリングのためのバイオマーカーとして考えられる。

シソーラス用語： うつ病 ,  NMDA作動薬 ,  *代謝性疾患 ,  *精神医学 ,  統合失調症 ,  感情障害 ,  神経毒性 ,  中枢神経系 ,  代謝経路 ,  炎症 ,  神経系疾患 ,  窒素複素環化合物 ,  芳香族縮合化合物 ,  ヒドロキシ酸 ,  ジカルボン酸
準シソーラス用語： N-メチル-D-アスパラギン酸受容体アゴニスト ,  キヌレニン経路 ,  *トリプトファン代謝異常 ,  気分障害 ,  興奮毒性 ,  神経炎症 ,  双極性欝病 ,  単極性欝病

分類 (2件)： 精神障害  (GR03000A) ,  神経科学一般  (GN01010L)

物質索引 (2件)： キヌレン酸 ,  キノリン酸

タイトルに関連する用語 (3件)： キヌレニン ,  精神障害 ,  観点