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J-GLOBAL ID:201202285555863847   整理番号:12A0396379

アポリポ蛋白質A-1の部位特異的な酸化はHDLの重要な心臓保護機能であるABCA1によるコレステロール排出を障害する

Site-specific oxidation of apolipoprotein A-I impairs cholesterol export by ABCA1, a key cardioprotective function of HDL
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資料名:
巻: 1821  号:ページ: 490-501  発行年: 2012年03月 
JST資料番号: B0207A  ISSN: 0005-2728  CODEN: BBBMBS  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 文献レビュー  発行国: オランダ (NLD)  言語: 英語 (EN)
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心臓保護性質のHDLの欠乏機構に関する理解は殆どなされていない。可能性のあるひとつの径路は,ヒト動脈壁マクロファージによって分泌されるヘム酵素であるミエロペルオキシダーゼ(MPO)によるHDL蛋白質の酸化的損傷に関与している。質量分析の結果,MPOの2つの特徴的な産物である3-クロロチロシン及び3-ニトロチロシン濃度が心血管疾患患者から分離したHDLで上昇したことを示した。HDLの主要な蛋白質であるアポリポ蛋白質A-1(アポA-I)はMPOによって酸化された時,膜結合性のATP結合カセット輸送体(ABCA1)径路による細胞内コレステロール排出は減少する。生化学的研究の結果,アポA-Iにおける特異的なチロシン及びメチオニン残基の酸化がABCA1活性減少に寄与している。機能障害性のHDLを生成する他の可能性のある機構は,反応性カルボニルによるアポA-Iの共有結合修飾を引き起こすことである。これはアテローム形成及び糖尿病性血管疾患に関連している。事実,マロンジアルデヒド(MDA)あるいはアクロレインによるアポA-Iの修飾は,リポ蛋白質の機能を顕著に障害してABCA1径路によるコレステロール排出を促進する。タンデム質量分析の結果,これらの反応性カルボニルは,アポA-IのC末端における特異的なリジン残基を標的にすることを明らかにした。免疫化学的分析の結果,ヒトアテローム性動脈硬化症から分離したHDLにMDA蛋白質付加物の濃度が上昇したことを示した。またこのような傷害において,アポA-Iはアクロレイン付加物と共局在した。このように脂質過酸化産物はin vivoにおいてHDLを特異的に修飾している可能性がある。以上の知見は,MPOと反応性カルボニルがヒトにおける機能障害性のHDLを産生しているという仮説を支持した。本稿は,高密度リポ蛋白質形成と代謝における進展:John F.Oram(1945~2010)への賛辞の特集の一部である。Copyright 2012 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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