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J-GLOBAL ID:201202285757723494   整理番号:12A0964684

水乾機の熱効率

Thermal Efficiency of a Secondary Tea Dryer for Kamairi-cha
著者 (9件):
資料名:
号: 113  ページ: 35-54  発行年: 2012年06月30日 
JST資料番号: G0753A  ISSN: 0366-6190  CODEN: CHKHB9  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 解説  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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釜炒り茶は,茶葉を釜で炒ることにより酸化酵素を不活性化させて作る緑茶で,主に九州地方で生産されている。その特徴は,釜香と呼ばれる独特の芳ばしい香りとすっきりとした爽快な味わいで,非常に澄んだ黄金色の水色を持つ。釜炒り茶製茶工程の処理能力は煎茶と比較すると低いとされている。これに対して機械開発等の取り組みも行われているが,根本的な解決には至っていない。本研究では,釜炒り茶製茶機械の一つである水乾機の熱の流れと効率を測定・計算して得た知見を報告した。実験には50K回分式水乾機を使用し,燃料にはLPGを用いガス管で自作したバーナーを用いて加熱した。水乾機における熱の流れについては,入熱の大部分を燃料の発熱量が占めていた。出熱としては,水乾燥,締炒の両工程とも煙突排ガスの保有熱および機壁からの放熱が大きく,この二つで出熱全体の6割を占めていた。煙突からは,温度が高く湿度が低い,すなわち乾燥能力の高いガスがそのまま排出されており,この熱を回収するもしくは他の工程で利用するなどの有効活用技術の開発が必要である。得られた熱効率は,差が小さいながらも締炒工程のほうが水乾工程よりも有意に高い結果となった。また,実験範囲では作業条件の違いによる熱効率への影響は見られなかった。
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分類 (1件):
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アルカロイドし好飲料 
引用文献 (20件):
  • 1)日本茶業技術協会編(1999):茶の科学用語事典, pp.17.
  • 2)森園市二,渕之上康元,渕之上弘子 (2002):釜炒り茶.pp.2.
  • 3)武田善行他編(2008) :茶大百科I, 農文協, pp.723-805.
  • 4)吉冨 均・中野不二雄・滝谷 洋・鈴木勝弘・鈴木三郎・岩浅 潔・斉藤 弘・深津秀一・田中伸三・岩堀源五郎・萩原 豊(1982):製茶機械の熱効率(第一報) -粗揉機の熱効率-. 茶研報,No.55,68-79.
  • 5)中野不二雄・吉冨 均・滝谷 洋・鈴木勝弘・鈴木三郎・岩浅 潔・斉藤 弘・深津秀一・田中伸三・岩堀源五郎・萩原 豊(1984):中揉機の熱効率.茶研報,No.60, 66-78.
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