抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本稿では,高齢者の住まいの実態や住まい方,住意識の現状を概観した上で,ノーマライゼーションの観点から,在宅福祉を可能にする住まいと地域社会の構築について論述する。2008年の住宅・土地統計調査によると,高齢者のいる世帯は1820万世帯で世帯数の36.7%を占め,そのうち22.7%を占める高齢単独世帯はこの5年間に倍増している。高齢者のいる世帯では8割以上が持家に居住しており,さらにその約8割が戸建てに住むが,段差解消や十分な廊下幅の確保については対応が遅れている。現状において大半の高齢者は現在の住まいに住み続けることを望んでいるので,既存住宅のバリアフリー化を促進する必要あり,相互扶助が期待できない地域では住み続けられないので多様な住まいを供給し,地域のコミュニティバランスを高めることがその前提条件である。