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J-GLOBAL ID：201202286201855355   整理番号：12A1672503

異なる昼温および夜温がズッキーニの雌花形成に及ぼす影響

Effects of Different Day and Night Temperatures on Female Flower Formation in Zucchini

著者 (3件)： 池浦博美 (明治大学農学部) ,  徳田貴彦 (明治大学農学部) ,  早田保義 (明治大学農学部)
資料名： 園芸学研究  (Horticultural Research (Japan))
巻： 11  号： 3  ページ： 357-361 (J-STAGE)  発行年： 2012年 
JST資料番号： L4829A  ISSN： 1347-2658  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 栽培温度の違いがズッキーニの雌花形成に及ぼす影響を,自然光型人工気象装置を用いて調査した.夜温処理区における最大葉長および雌花数は,全処理区で同水準の増加を示し有意差はなかったが,総花数は夜温が上がるにつれ増加した.その結果,雌花率は低夜温(10°C)区および中夜温区(20°C)に比べて高夜温区(30°C)で有意に低下し,低・中夜温区ではほとんど差はなかった.開花率は低夜温区で最も高く,続いて中夜温区となり,高夜温区では全く開花しなかった.着果率は低夜温区および中夜温区では有意な差でなかったものの,中夜温で高まる傾向を示した.高夜温区では雌花の開花が認められず,着果率は0%であった.昼温処理区における最大葉長は,低(20°C)および中昼温区(25°C)に比べて高昼温区(35°C)で短くなった.総花数は,中昼温区および高昼温区で有意に増加したが,雌花数および雌花率は全処理区間で有意差は認められなかった.これらの結果から,ズッキーニの雌花形成に及ぼす栽培温度の影響は,夜温30°Cでは雌花率の低下と雌花の開花を著しく抑制すること,昼温は雌花形成に大きな影響を与えないことが判明した.(著者抄録)

シソーラス用語： *カボチャ属 ,  *瓜類 ,  *花 ,  花芽形成 ,  *温度 ,  *環境 ,  気温 ,  開花 ,  結実 ,  植物生理 ,  栽培管理
準シソーラス用語： *ズッキーニ ,  *栽培環境 ,  *雌花 ,  着果率 ,  夜温

分類 (3件)： 野菜  (FC03043X) ,  植物生理学一般  (EH02010Y) ,  植物に対する影響  (EE04030Z)

引用文献 (20件)：

• Cantliffe, D. J. 1981. Alteration of sex expression in cucumber due to changes in temperature, light intensity and photoperiod. J. Amer. Soc. Hort. Sci. 106: 133-136.
• Grimstad, S. O. and E. Frimasnalund. 1993. Effects of different day and night temperature regimes on greenhouse cucumber young plant production, flower bud formation and early yield. Sci. Hortic. 53: 191-204.
• Haim, N., C. Ron, E. Menahan and B. Yosef. 1989. Paclobutrazol-A plant growth retardant for increasing yield fruit quality in muskmelon. J. Amer. Soc. Hort. Sci. 114: 762-766.
• 早田保義.1988.メロン着果および発育に及ぼす6-Benzylaminopurin(BA)の影響.広島農業短大研報.8: 475-478.
• 早田保義・新美善行・牧田勝紘・磯田竜三.1990.メロン果実の着果および糖蓄積に及ぼすサイトカイニンの影響.園学雑.59 (別1): 370-371.

タイトルに関連する用語 (3件)： 夜温 ,  ズッキーニ ,  雌花