抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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高品質な鉄道輸送サービスを実現するために,鉄道ネットワークおよび運行体系が複雑さを増している。このような背景のもと,本報告では,鉄道における運行計画の高度化と評価の観点から,鉄道運行計画に関与する鉄道事業者および研究開発者の双方が参加して行なった調査および議論の内容をとりまとめている。各鉄道事業者における様々な取組みを題材とし,計算機システムを中心とした運行計画の高度化と評価に関する議論に加え,海外における技術動向調査にも目を向けており,代表的な研究開発を系統立てて紹介する。第1章では本委員会の調査目的と活動実績を示す。第2章では,委員会の検討結果から得られたことを中心に,運行計画高度化と評価に関する今後の方向性を示す。第3章では,2009年から2年間にわたる委員会の活動を時系列的に示し,第2章の議論の背景を説明づける。第4章では,5件のシステム開発事例を紹介し,現存する課題に対する取組みを述べる。第5章では,海外の研究論文54件を,乗務員運用,車両運用,基地・留置・入換計画,駅構内・ホーム使用計画,ダイヤ・時刻表・列車スケジュール作成,路線計画,サーベイに分類した。それぞれの分類で,日本との差異について考察を加えることで,今後の研究開発における参照にも耐える内容とした。第6章では,本報告を総括し,今後の運行計画に求められる方向性を述べる。(著者抄録)