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J-GLOBAL ID：201202286454104950   整理番号：12A1752108

ブナハバチ雌の前蛹期における休眠期間

著者 (3件)： 谷晋 (東海大 総合教セ) ,  山上明 (東海大 総合教セ) ,  伴野英雄 (桜美林大 自然科学系)
資料名： 神奈川県自然環境保全センター報告(Web)  (Bulletin of the Kanagawa Prefecture Natural Environment Conservation Center (Web))
号： 9  ページ： 105-109 (WEB ONLY)  発行年： 2012年03月 
JST資料番号： U0315A  ISSN： 1349-2500  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ブナハバチの前蛹における長期休眠の誘起率と休眠期間について調べた。丹沢山で2001年から3年間に採集した雌幼虫を実験室で飼育して繭を形成させ,堂平に埋めて自然条件で越冬させた。翌春に繭を回収して12°C恒温条件で飼育し,羽化を記録した。羽化しなかった長期休眠の繭は堂平に埋め戻した。すべての個体が羽化または死亡するまで,この操作を繰り返した。実験に供した982繭のうち,羽化したのは398個体(41%)であった。そのうち,繭を形成した翌年に羽化したのは294個体(74%)で,残り26%は羽化まで2年以上を要した長期休眠性をもつ個体であった。長期休眠の期間は最長の個体で4年であった。長期休眠の出現率は年により大きく異なっていたことから,たとえ毎年土中に加わる繭の密度が同じであっても,長期休眠率の変動により成虫の羽化数が3倍近く異なる場合がありうることもわかった。(著者抄録)

シソーラス用語： 食害 ,  ブナ ,  ハチ ,  *蛹化 ,  休眠 ,  羽化 ,  繭 ,  生態学
準シソーラス用語： *ブナハバチ

分類 (1件)： 個生態学  (EE03020H)

タイトルに関連する用語 (3件)： ブナハバチ ,  雌 ,  休眠