抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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仮想化技術を用いた環境では,一部の物理ホストが停止しても,それらのホストで稼動していた仮想マシン(VM)を他の物理ホストが引き受けること(縮退運転)でサービスを継続することができる。縮退運転で正常状態と同等のサービス品質を提供しようとすると,全ての計算機資源を二重に用意する必要が生じ,コスト的に現実的ではない。これに対して,仮想化環境では各VMが仕様上要求している資源よりも少ない物理資源しか供給できなくても,オーバコミットを用いることである程度の性能低下でサービスを継続することが可能である。したがって,予想外の障害や緊急の節電要請により想定以上のホストの削減が起きた場合には,オーバコミットを用いて低コストにサービスの可用性を実現することを考えることが重要である。そこで本研究では,VMへの割当資源を動的に変更しながら再配置可能な縮退運転制御手法を提案する。これにより,過剰なオーバコミットを抑制しながら縮退運転することを実現する。また,本論文では提案手法がヒューリスティックな配置手法と比較してオーバコミットを抑制できることを示す。(著者抄録)