抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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固相抽出法による1,4-ジオキサンの効率的な前処理方法を検討した。1,4-ジオキサン及びサロゲート物質の回収率を上げるためには,公定法であるアセトン5mLで溶出し窒素気流下で1mLに濃縮する方法より,アセトン1mLで溶出し濃縮操作を省略する方法が適している。また,試験液のpH,溶出アセトンの種類は1,4-ジオキサン及びサロゲート物質の回収率並びに測定結果に影響を及ぼさなかった。今回試験を実施した事業場排水や浄化槽排水などの有機物質を多く含む試料では,1,4-ジオキサン及びサロゲート物質の回収率が低下した。これは固相カラムの保持能を超えたためであると考えられた。また試験液にギ酸が含まれていても,1,4-ジオキサン及びサロゲート物質の回収率及び測定濃度に大きな変動は見られなかったが,アセトンでは,試験液中の濃度が濃くなるにつれて,1,4-ジオキサン及びサロゲート物質の回収率が低下した。これは,試料中にアセトンが含まれていると,固相抽出法による1,4-ジオキサンの定量が困難になることを示している。(著者抄録)