文献
J-GLOBAL ID:201202288485812769   整理番号:12A1466724

血液疾患:凝固第IXa因子と第X因子に対する二重特異性抗体は血友病Aモデルで凝固第VIII因子の止血活性を復元する

A bispecific antibody to factors IXa and X restores factor VIII hemostatic activity in a hemophilia A model
著者 (34件):
資料名:
巻: 18  号: 10  ページ: 1570-1574  発行年: 2012年10月 
JST資料番号: W0636A  ISSN: 1078-8956  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: アメリカ合衆国 (USA)  言語: 英語 (EN)
抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
血友病Aは,凝固第VIII因子(FVIII)欠損の結果生じる出血性疾患である。外部から投与したFVIIIは,重症血友病A患者で出血性合併症を効果的に低減させる。しかし,FVIII分子が「外来性」であるため,このような患者の約30%でFVIIIに対する阻害抗体(インヒビター)の産生が誘導され,インヒビターが生じた患者群ではFVIIIによる治療が実施できなくなる。さらに,FVIIIは薬物動態が悪く,皮下からの生物学的利用率が低いこと,および半減期が0.5日と短いことから,頻回の静脈内投与が必要である。これらの問題点を克服するために,我々は凝固第IXa因子(FIXa)と凝固第X因子(FX)に対するヒト化二重特異性抗体「hBS23」を作製した。hBS23は,これら2つの凝固因子を空間的に適切な位置に配置し,FVIIIの補因子としての機能を再現する。hBS23は,FVIII欠乏血漿中ではインヒビター存在下でも凝固活性を発揮し,非ヒト霊長類を用いた後天性血友病Aモデルでin vivoの止血作用を示した。注目すべきことに,hBS23は皮下からの生物学的利用率が高く,2週間の半減期を有しており,さらにFVIIIとは分子構造すなわち抗原性が異なるためFVIII特異的阻害抗体の産生を誘導することはないと考えられる。インヒビターの影響を受けず,長時間作用し,かつ皮下投与が可能な薬剤は,血友病A治療の負担を大きく軽減できるだろう。Copyright Nature Publishing Group 2012
シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

準シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

分類 (3件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
血液の基礎医学  ,  線維素溶解・血液凝固  ,  抗原・抗体・補体の生化学 

前のページに戻る