抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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私鉄/地下鉄の列車無線は,現状ほとんどがアナログ方式又は誘導無線方式で運用されているが,今後は無線回線品質の向上や信頼性の強化,データ通信やアプリケーション連携等の付加価値を求めて,デジタル化が加速する見込みである。又,国土交通省の省令一部改正に伴い,車両デッドマン通報(列車乗務員の非常事態の通報),客室非常通報,車内放送の連携や音声とデータの同時伝送も実現する必要性が出てきた。このような状況下で,三菱電機は,最新の空間波無線技術を適用した私鉄/地下鉄に割り当てられている150MHz帯のデジタル列車無線システムを開発した。高品質な無線回線を提供することで,列車の安全・安定輸送に貢献している。本稿では,2012年に千葉都市モノレール(株)の新型車両投入に合わせて納入した最新のデジタル列車無線システムについて述べる。このシステムの主な特長は次のとおりである。1)送信時間ダイバーシチ・適応等化受信技術を適用し,同一波電波干渉による通信品質劣化を防ぎ,高品質な無線回線を不感地帯なく提供。2)車両デッドマン通報,客室非常通報,車内放送と接続し,非常時の迅速な対応を支援。又,移動局の分散配置2重化制御によってシステム信頼性を向上。3)基地局,移動局に複数CH(チャネル)対応の無線機を搭載し,音声とデータの同時伝送を実現。4)誤り訂正を備えた列車無線専用の高音質な音声コーデックを適用し,クリアな音質を実現。5)移動局を機能ブロックごとにユニット化することで,車両内スペースを有効利用し,柔軟に設置可能。(著者抄録)