抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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コネキシン,特にコネキシン43(Cx43)が介在するギャップ結合細胞間伝達(GJIC)は,さまざまな骨細胞間の信号伝送の調節に重要な役割を果たしており,それによって,骨の発生,分化,モデリングとリモデリングを調節する。GJICは,骨芽細胞形成,分化,生存とアポトーシスを調節する。骨芽細胞形成と再吸収能も,GJICによる調節を受けたことが報告されている。さらに,骨芽細胞は,同化因子と機械的負荷に応答して骨のリモデリングを調整するためにGJICを利用する。ギャップ結合とは別に,コネキシンは細胞表面に局在し,ギャップ結合チャンネルとは別の機能をするヘミチャンネルも形成する。これら両チャンネルは,小イオン,代謝物,ATP,プロスタグランジンとIP
3を含む1.2kDaよりも小さい分子の移動を介在する。骨形成におけるコネキシン形成チャンネルが介在する伝達の生物学的重要性は,Cx43欠損マウスにおける低骨量と骨芽細胞の機能不全およびCx43遺伝子の変異により生じたocculodentodigital異形性(ODDD)に見られた骨格奇形により明らかになった。最新のレビューは,骨細胞のシグナル伝達,機能と発生を調節するギャップ結合とヘミチャンネルの役割を要約した。本論文は,ギャップ結合,組成,構造と特性,と題する特集の一部である。Copyright 2012 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.