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J-GLOBAL ID:201202290579274803   整理番号:12A0747367

海馬由来エストロゲン及び男性ホルモンによる海馬におけるシナプス可塑性の調節

Modulation of synaptic plasticity in the hippocampus by hippocampus-derived estrogen and androgen
著者 (19件):
資料名:
巻: 131  号: 1-2  ページ: 37-51  発行年: 2012年08月 
JST資料番号: C0595A  ISSN: 0960-0760  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 文献レビュー  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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海馬は循環する性ステロイドに加えてエストロゲン及び男性ホルモンを合成する。海馬誘導エストロゲンまたは男性ホルモンによるシナプス調節は正常な記憶過程の維持に必須である。17β-エストラジオール(17β-E2)の急速作用(1-2h)は,スナプス局在受容体(ERαまたはERβ)を介して生じるが,緩慢ゲノムE2作用(6-48h)は核受容体(ERαまたはERβ)を介して起きる。破傷風またはシータ連射刺激により誘導された長期相乗作用(LTP)は,成体ラットのE2潅流によりさらに高進しなかった。興味あることに,E2潅流はLTPのコルチコステロン(ストレスホルモン)誘導抑制を相補しなかった。長期欝はE2潅流により急速に調節された。E2濃度の上昇は神経における脊柱の密度及び頭部構造を急速に変化した。ERβでなくERαは脊柱形成の高進を駆動した。キナーゼネットワークはERαの下流に関与した。テストステロン(T)またはジヒドロテストステロン(DHT)は脊柱形成を迅速調節した。新たに開発したSpino-3D数学解析を用いて,性ステロイド及びキナーゼによるこれらの複合影響を区別した。海馬由来エストロゲン及び男性ホルモンのレベルはシナプス可塑性の調節に不十分であることは疑わしい。海馬におけるE2,TまたはDHTの正確な濃度の測定は新しいステロイド誘導体化法と組合わせた質量分析により可能であった。海馬におけるE2レベルは雄で約8nM及び雌で0.5-2nMであり,それは循環するそれよりもはるかに高レベルであった。T及びDHTのレベルは循環するそれよりも高かった。これらの結果から,海馬由来E2,T及びDHTはスナプス可塑性の調節において主要役割を果たした。Copyright 2012 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (2件):
分類
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性ホルモン  ,  中枢神経系 
タイトルに関連する用語 (5件):
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