抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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光コヒーレンストモグラフィー(OCT)は,検査対象からの信号と局所のレファレンス信号の干渉に基づいた人体内部へ非侵入で高い解像度の光学画像技術である。OCTが人体網膜の画像化に応用された場合,軸方向の解像度は,共焦点顕微鏡を用いた場合より,少なくとも100倍良好である。本稿では,様々なOCT法の動作原理についてレビューしている。OCTにはタイムドメイン(TD)-OCT法とスペクトルドメイン(SD)-OCT法の主に2つの方法がある。SD-OCT法は,TD-OCTが通常機械的に行う深さ方向のスキャンを排除したことが特徴である。SD-OCTには分光器ベース(SB),またはチューナブル,挿引レーザ(SS)を実装することができる。深さ方向の解像度は,TD-OCTおよびSB-OCTは光源のバンド幅に依存し,SS-OCTはチューニングバンド幅に依存する。500×500×500ピクセルの画像データを得るのに要する時間はTD-OCTで2.5s~15.5s,SB-OCTで,~0.83s,SS-OCTで50msである。高速であることのメリットは,動きのある臓器を見ることができる。一方,TD-OCTは,断面解像度が高く,また光学系とのコンパチビリティーが良い。TDとSDはそれぞれ特徴があり発展して行くであろう。