抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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東日本大震災の現地調査に基づいて,宮城県・茨城県・千葉県を中心に水道施設・管路被害の特徴を整理したものである。照査を通じて明らかになった水道施設の地震対策の今後の課題について,構造面,機能面,復旧対応面から纏めている。今回の地震では約170万戸,183市町村で断水が生じた。地震後1カ月を過ぎても断水が解消されていないところがある。管路の被害では,仙南・仙塩広域水道では15カ所の被害のうち14カ所が管路継ぎ手によるもので,伸縮可とう継ぎ手に漏水が多かったと述べている。水道管路の被害が地盤ひずみのセンサーになりうるのではないかとしている。また液状化による地下施設の浮き上がり被害ついても言及している。さらに津波による水管橋の流出,施設の洗掘があった。機能面では冗長性を持たせたグランドビジョンの構築などが必要であるとしている。また広域災害であることから県レベル,地方支部レベルでの対応が機能しないとしている。