抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
高度交通システム(ITS)においては,道路状況,交通安全情報等に加えて,到着時間予想,レストエリアの施設情報,駐車可能性情報等々の情報を自動車に向けて放送する応用もある。また,インフラストラクチャーポイント毎の近隣施設からの広告などの商用応用もある。この場合,伝送率と到達距離との間には本質的なトレードオフが存在する。従って,どのレートでどの地域に放送するかを定める必要がある。本論文では,この問題を考察した。但し,マルチホップは考えない。この問題に対し,伝送能力の概念に対応する”放送能力”の概念を導入した。これは,放送パケットの効用を定めるものである。伝送能力はレートと距離の積として定義されている。これに放送特性を考慮して,パケットの受信者の数を考慮に入れる。帯域幅と送信力を与えられたとき,全伝送力を用いて,時間を分けて異なった地域に伝送する方式(時間分割)と,帯域(周波数)を分けて異なった地域に伝送する方式(周波数分割)とが考えられる。これら両者を比較した。周波数分割が常に優位であるものの,特定条件下においては第3の方式であるスーパポジション符号化が両者より優れていることを示した。また,公平性を維持する放送スケジューリングアルゴリズムも提案した。