文献

J-GLOBAL ID：201202291463063844   整理番号：12A0991991

透過型電子顕微鏡を用いた酸化物誘電体の微細構造解析

Microstructural Analysis of Ferroelectric Oxides by Electron Microscopy

著者 (2件)： 森茂生 (大阪府大 大学院工学研究科) ,  小山泰正 (早稲田大 理工学術院)
資料名： 日本結晶学会誌  (Journal of the Crystallographic Society of Japan)
巻： 54  号： 3  ページ： 184-189  発行年： 2012年06月30日 
JST資料番号： G0232A  ISSN： 0369-4585  CODEN： NKEGAF  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： PZTでは相境界(MPB)領域において大きな圧電効果が見出されている。この領域では強誘電性単斜晶構造が見出されている。相境界近くの強誘電分域構造を,透過型電子顕微鏡観察により調べた。ヘリングボーン状分域構造が見出され,強誘電正方晶構造中にナノスケールサイズの強誘電単斜晶構造がある,2相共存状態にあることを示した。[001]方向に強誘電変位を持つ強誘電正方晶構造に[110]強誘電変位を導入して,強誘電単斜晶となり,さらに[111]方向に強誘電変位を導入して強誘電菱面晶へと連続的に構造が変化することを明らかにした。(1-x)PMN-xPTにおいてもx=0.30組成付近でも同様な分域構造の存在を示した。

シソーラス用語： *透過型電子顕微鏡 ,  *強誘電体 ,  *分域構造 ,  効果 ,  *相境界 ,  単斜晶系 ,  *ジルコニウム酸チタン酸鉛 ,  ニオブ酸塩 ,  マグネシウム化合物 ,  鉛化合物 ,  チタン酸鉛 ,  固溶体 ,  正方晶系 ,  ナノ構造
準シソーラス用語： 圧電効果 ,  PMN【化合物】 ,  PT【セラミック】

分類 (1件)： 強誘電体,反強誘電体,強弾性  (BM05030B)

引用文献 (17件)：

• 1) M. Davis: J. Electroceram. 19, 23 (2007).
• 2) B. Jaffe, W. R. Cook and H. Jaffe: Piezoelectric Ceramics (Academic Press, London, 1971).
• 3) B. Noheda, D. E. Cox, G. Shirane, R. Guo, B. Jones and L. E. Cross: Phys. Rev. B 63, 014103 (2000). B. Noheda, J. A. Gonzalo, L. E. Cross, R. Guo, S-E. Park, D. E. Cox and G. Shirane: Phys. Rev. B 61, 8687 (2000).
• 4) H. Fu and R. E. Cohen: Nature 403, 281 (2000).
• 5) R. Guo, L. E. Cross, S-E. Park, B. Noheda, D. E. Cox and G. Shirane: Phys. Rev. Lett. 84, 5423 (2000).

タイトルに関連する用語 (5件)： 透過型電子顕微鏡 ,  酸化物 ,  誘電体 ,  微細構造 ,  解析